全米45州で感染件数が増加、若年層の入院も増える
(CNN) 新型コロナウイルスが流行している米国で、全米50州のうち45州で新規感染件数の割合が少なくとも前週比で10%増加したことがわかった。米ジョンズ・ホプキンス大学のデータで明らかになった。
専門家からは、ワクチンの未接種と、より感染力が強い「デルタ株」の組み合わせが新規感染件数の急増につながるとの見方が出ていた。
34州では新規感染件数が前週比で少なくとも50%の増加を見せた。
メーン、サウスダコタ、アイオワの3州だけが10~50%の減少だった。デラウェアとアーカンソーの2州は横ばいだった。
新型コロナウイルスによる新規感染や入院、死者の大部分で共通しているのはワクチンを接種していないということだ。
米疾病対策センター(CDC)によれば、6月に新型コロナウイルスによって死亡した人の99%超がワクチン未接種だった。
さらに、新型コロナウイルスによる入院はより若い人々の間で増えている。
ミズーリ州は全米でも最もワクチン接種率が低く、デルタ株の流行が最も激しい州のひとつ。
スプリングフィールドの救急医ハワード・ジャービス氏は、新型コロナウイルスの患者でこれまで以上に若年層が見られると述べた。今回の感染拡大で同氏が務める病院に入院した患者の全員がワクチン未接種だったという。
ジャービス氏は流行の初期段階でワクチンもなかったころは、もっと高齢の人々が入院していたと振り返った。ジャービス氏によれば、ここ数週間はもっと若い人の入院が増えたという。30代や40代、50代前半のほか、10代や小児科の患者もいるという。