ホワイトハウス職員ら2人がコロナ陽性 ワクチンは接種済み
(CNN) CNNが20日までに入手した情報によると、米ホワイトハウスの職員とペロシ下院議長の広報スタッフが、新たに新型コロナウイルス感染症の検査で陽性反応を示した。2人ともワクチン接種は完了している。
当局者によると、職員はホワイトハウスの外で陽性反応を受け、確定診断を待つ間も立ち入りを控えてきた。医療班は接触追跡の聞き取り調査を行った結果、ホワイトハウス内に濃厚接触者はいないと判断した。本人には軽い症状があるという。
同当局者は、ワクチンを接種していても陽性反応が出る「ブレークスルー感染」の可能性は承知していると述べたうえで、「この症例からも分かるように接種完了者の症状は一般的に軽い」と指摘。「ホワイトハウスは定期的に検査を実施することでブレークスルー感染に備えている」と強調した。
別の政権当局者によると、感染した職員は最近、バイデン大統領とは接触していなかった。
ペロシ氏の補佐官もCNNに、陽性判定を受けた広報スタッフは感染者との接触があった後、同氏と接触していないと語った。広報室のメンバーは原則として全員、遠隔勤務に移行しているという。
このスタッフは先週、首都ワシントンを訪れたテキサス州下院議員団と会った際に感染したとされる。議員団では16日以降、6人が陽性を示している。陽性者を含め、メンバー全員がワクチン接種済みだった。
サキ大統領報道官は、これまでホワイトハウス内でほかにもブレースルー感染があったかとの質問に「あった」と答えた。ただし新たに陽性となった職員を含めて全員、補佐官などの上級職員ではなかったと説明。上級職員の場合は過去の取り決めに基づき、積極的に情報を開示すると強調した。