コヨーテが幼児襲う、背景に餌やりなどの弊害 米東部
(CNN) 米国立公園局は19日までに、マサチューセッツ州のケープコッド国立海浜公園内の海岸でコヨーテが幼児を襲う騒ぎがあり、狂犬病の感染拡大への不安が生じていると報告した。
オオカミの小型の近縁種とされるコヨーテの襲撃は今月11日に発生。噛(か)まれた幼児は地元の病院に搬送されたが、命に別条はないとした。
同公園の監視員らがこのコヨーテを追い詰め、幼児への攻撃直後に銃による殺処分を下した。狂犬病への感染への有無を調べるとした。
同局は声明などで、コヨーテによる地元の住民への攻撃的な行動が今夏は多数起きており、公園の監視員が対応していると明かした。海岸でコヨーテのために意図的に食物を残したり、食べかすなどの弊害を知らずに放置したりすることがコヨーテによる人間に脅威を及ぼす振る舞いにつながっていると指摘。
野生動物が人間への恐怖心を失った場合、予想外あるいは攻撃的な行動で人間が負傷することにつながり、ひいては地元に住み着いている動物の悲しい結末を導くとした。
米疾病対策センター(CDC)は狂犬病を予防する3つの対策を推奨。野生の動物との接触回避、ペットへのワクチン接種や野生動物との接触後の迅速な医療処置を求めている。