アフガン退避者の収容施設は「かなりひどい状況」、米国防総省が認める
(CNN) 米国防総省は24日、米軍がアフガニスタンからの避難民を一時的に収容している中東カタールのアルウデイド空軍基地が、「かなりひどい状況」に陥っていることを認めた。
同省のジョン・カービー報道官は24日の記者会見で報道陣に対し、「カタールでの衛生状況が、到着した人々の途方もない数とスピードにより、かなりひどい状態にあることについて我々は承知しているし、誰よりも懸念している」と述べた。
複数のメディアはこれに先立ち、アフガニスタンの首都カブールを発った航空機が当初目的地としていた同基地における不衛生な状況について報じていた。
同報道官は、同基地の状況が「改善に向かっている」ものの、完璧ではないと説明。
カービー報道官は「我々はまず、アルウデイド空軍基地の状況をより良いものにすることが出来たはずだったと認める。状況は現在、改善に向かっている」とし、「状況は完璧だと、この場であなた方に話すつもりはない。なぜなら状況は完璧ではないからだ」と述べた。
米軍は同基地に掛かる「圧力を緩和」するため、退避者を移送し得る一時的な滞在地の選定作業を進めている。
米国はカタールとの間で、同国が特別移民ビザ(SIV)のアフガニスタン人申請者8000人とその家族を受け入れるとする協定を締結。
ただ20日には、同基地が収容能力の上限に達したとして、米軍機による退避者の移送を8時間、停止させる事態が起きていた。