タリバン、アフガン人の出国認めず 米軍撤退期限の延長も拒否
(CNN) アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンは24日、「アフガン人がこれ以上退避するのを認めない」と述べ、米国に来週の軍撤退期限を守るように警告した。首都カブールの空港では西欧諸国による自国民や協力者のアフガン人の退避作戦がペースを上げている。
タリバンのムジャヒド報道官は記者会見で、外国人が空港に向かうことは認めるものの、空港にいるアフガン人の群衆は自宅に戻るべきであり、新たな統治者から報復を受けることはないと述べた。
「空港へ通じる道は封鎖され、アフガン人は空港への道を通れない」とも述べ、医師や学者などは出国せずに専門分野の仕事をするべきだと語った。
ホワイトハウスのサキ報道官はこの発言について、米国が出国させようと急ぐアフガン人に影響を与えるべきものではないとし、「我々がタリバンにも伝えている期待は、彼らが空港にたどり着けるということだ」と述べた。
出国者の多くは教育を受けた人々で、特に女性が多い。以前のタリバン統治下では、女性は就労が禁止され、学校や大学への通学も認められなかった。