パラリンピック開幕へ アフガンは不参加も国旗入場
(CNN) 東京パラリンピックは24日夜に開会式が行われる。国内情勢が緊迫するアフガニスタンは出場を断念したが、入場行進に国旗が登場する。
新型コロナウイルスの感染拡大で首都圏などの緊急事態宣言が続くなか、大会は無観客で開催される。
国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長は23日、メインスタジアムの国立競技場で記者団に、安全な大会ができるかとよく聞かれるが答えは「イエス」だと述べ、「その確信がなければ私たちはここにいない」と主張した。
パーソンズ氏はアフガンの選手団が航空便欠航のため出場を断念したことに言及し、開会式の入場行進では「連帯と平和」のメッセージとして、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の代表者が同国の国旗を掲げると発表した。
パーソンズ氏は「選手らに来てほしいが、残念ながらそれはかなわない。それでもかれらの魂は参加する」と語った。
イスラム主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガンでは、スポーツの競技に参加する選手らが処罰の対象となることも懸念される。IPCは先週、CNNへの声明で、スポーツへの参加を「基本的人権」として支持するとの立場を強調した。