ハリケーン「アイダ」、勢力強め米南部に上陸へ 甚大な被害の恐れ

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「アイダ」の上陸に備えてガソリンを備蓄する住民=27日、米ミシシッピ州/Dan Anderson/EPA-EFE/Shutterstock

「アイダ」の上陸に備えてガソリンを備蓄する住民=27日、米ミシシッピ州/Dan Anderson/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) メキシコ湾を北西へ進んでいる強いハリケーン「アイダ」は勢力をさらに強め、29日午後から夜にかけて米南部ルイジアナ州に上陸する見通しだ。

アイダは5段階中の「カテゴリー2」から、今後24~36時間で上から2番目の「カテゴリー4」まで発達すると予想される。

29日午前8時ごろにはルイジアナ州の最大都市ニューオーリンズが暴風圏に入り、同日午後から夜にかけて同市の西側に上陸するとみられる。

上陸地点からミシシッピ川河口付近にかけて約3~4.5メートルの高潮が予想され、最大風速は約67メートルに達する恐れがある。国立気象局(NWS)によると、ルイジアナ南東部の一部では建物や送電、通信設備が損壊し、道路や橋が冠水して通行止めになるなど、数週間から数カ月間にわたって人が住めない状態になる可能性もある。

ニューオーリンズのカントレル市長らは28日、避難する住民はただちに行動し、自宅にとどまる場合も3日間以上の食料や飲料水を準備するなど万全の態勢を整えるよう訴えた。

29日は、大型ハリケーン「カトリーナ」がニューオーリンズを直撃し、甚大な被害をもたらしてからちょうど16年に当たる。

ルイジアナ州のエドワーズ知事は28日、少なくとも1850年代以降に同州を襲ったハリケーンとしては最大級になると警告。アイダの直径は480キロにも及ぶと述べ、内陸部の住民らにも警戒を呼び掛けた。

エドワーズ氏によると、28日午後までに州兵4000人が出動し、上陸時までにはさらに5000人が待機する。

同氏はまた、昨年相次いだハリケーン被害からの復旧さえ完了せず、新型コロナウイルスの感染が拡大して病床が不足するなかでの被災に懸念を示した。

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