子どもの入院が過去最高を更新、基礎疾患なく重症化の症例も 米国
(CNN) 新型コロナウイルスのデルタ株が猛威を振るう中、新学期を迎えた米国で子どもの症例数が急増している。米保健福祉省の統計によると、7日現在、新型コロナで入院している子どもは2396人となり、過去最高を更新した。
米疾病対策センター(CDC)によると、今月6日までの1週間で、新型コロナのために入院した小児患者は1日あたり平均で369人に上った。
CDCの統計によれば、新型コロナのために入院した子どもは2020年8月以来の累計で5万5000人を超えている。多くは基礎疾患のない子どもだった。
子どもの死亡はまだまれだが、数は増えつつある。8日までに、少なくとも520人の子どもが死亡した。
米小児科学会(AAP)によれば、子どもの症例数は急増が続き、8月5日~9月2日にかけて75万例以上増加。過去1週間では約25万2000例増え、1週間の子どもの症例数としては、パンデミックが始まって以来、最も多かった。
新型コロナの新規の症例数のうち、子どもが占める割合は26%を超えているという。
全米の約100郡を集計したCDCの統計によれば、20年3月~21年6月の間に新型コロナで入院した子どものうち、46.4%は基礎疾患が確認されていなかった。