米下院、債務上限引き上げ法案を可決 12月3日まで
(CNN) 米下院は12日、連邦政府の債務上限を12月3日まで引き上げる法案を可決した。法案はバイデン大統領の署名を経て成立する見通し。米国債が債務不履行(デフォルト)に陥る事態はいったん回避されることになった。
イエレン財務長官は議会に対し、債務上限を引き上げるか、上限の適用を停止するかの対応を取らなければ、最善のシナリオでも18日までに政府の資金が尽きる可能性が高いと警告していた。
上院では7日に上限引き上げの法案が可決された。下院民主党トップのホイヤー院内総務はこれを受けて、12日に下院で採決にかけると予告していた。
ただし債務上限を一時的に引き上げても、問題は先送りされたにすぎない。12月3日には同時に、新年度予算成立までの政府支出をまかなう「つなぎ予算」も期限切れを迎える。
上院共和党トップのマコネル院内総務は先週末、バイデン氏への書簡で、民主党が対応を誤って再び危機が訪れた場合、今回のような協力を求められても応じることはできないとの警告を発した。