パレードに車で突入、容疑者の身元特定 テロの可能性は否定
(CNN) 米ウィスコンシン州ワウケシャのクリスマスパレードに車で突っ込んだ容疑者の身元が特定された。地元警察の責任者は22日の記者会見で単独犯と断定し、テロ事件であることを示す証拠はないと述べた。
同責任者によると、同州ミルウォーキー在住のダレル・E・ブルックス容疑者(39)は現場で5人を故意に殺害した疑い。容疑はさらに増える可能性がある。
動機は明らかでない。容疑者は21日の犯行直前、家庭内で起きた争いの現場から立ち去っていた。
突入現場では警官が容疑者を制止しようと発砲したが、多くの人が集まっていたため、中止せざるを得なかったという。容疑者にけがはなかった。
同責任者の発表によれば、事件で死亡したのは52~81歳の男性1人と女性4人。ほかに48人が負傷した。
裁判所とミルウォーキー郡検察の記録によると、ブルックス容疑者は今月2日、家庭内暴力に関連して女性を車でひいたとして拘束されたが、11日に保釈金1000ドル(約11万円)を支払い、釈放されていた。
郡検察は、保釈金の設定が少額すぎたとの見解を示し、内部調査に乗り出している。
容疑者はこれに先立ち、昨年7月にも口論の最中にけん銃を発砲した疑いで逮捕され、今年2月に保釈されていた。