旅客機内で規則違反、乗客8人に罰金計1800万円 米FAA
(CNN) 米連邦航空局(FAA)は24日までに、航空会社の旅客機内に違法にアルコール類を持ち込むなど規則に従わなかった乗客8人に対して、合計16万1823ドル(約1800万円)の罰金を科したと明らかにした。
今回の罰金の合計額はFAAが今年に入って機内の規則に従わない乗客に対して一切容認しない姿勢を示して以降で3番目に高額となっている。
乗員からは今年1月1日以降、規則に従わない乗客に関して、FAAに5200件以上の報告が行われている。FAAによれば、アルコール類や酩酊(めいてい)に関連した騒ぎの報告は約300件にのぼる。
今回最も罰金が高額だったのは4万823ドルの事案で、乗客1人が4月、違法に機内にアルコール類を持ち込んでいた。乗務員が飲酒をやめるように伝えると、乗客は乗務員に対して性的な暴行を行ったという。FAAによれば、乗客はさらに機内のトイレに入り、大麻を吸った。乗客は、逮捕を拒んだことや公の場での酩酊によって逮捕された。
別の乗客は酒に酔っていたようで、乗務員にマスクを着用し続けるよう言われたものの、繰り返しマスクを外していた。この乗客は他の乗客や乗員をののしるなどしたという。FAAによれば、2万4000ドルの罰金が科された。
航空各社は新型コロナウイルスの流行が始まって以降で最多となる乗客の襲来に直面している。運輸保安庁(TSA)によれば、今年の感謝祭の連休には計2000万人が飛行機で移動するとみられている。