街が壊滅、跡地は「戦場」状態 増える竜巻の死者、安否不明も多数
(CNN) 米中西部と南部の8州を襲った竜巻の被害について、ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事は13日午後の記者会見で、同州内での死者が少なくとも74人に上っていることを明らかにした。
74人という数字は緊急事態管理局が把握している死者数で、郡検視局からの報告とは異なる可能性があると知事は説明。「複数の街ががれきと化した」ことから、犠牲者数は今後も変動すると予想した。
これまでに確認された死者に加えて、同州の住民はまだ109人の安否が確認できていないという。他の4州でも、イリノイ州で6人、テネシー州4人、アーカンソー州とミズーリ州でそれぞれ2人の少なくとも14人が死亡した。
現場では死者や行方不明者の捜索作業が続いている。
ベシア知事は先に、住宅1000棟以上が全壊し、320キロ以上の距離を移動した竜巻もあったと述べていた。
「今回の竜巻は、これまでのように屋根が吹き飛んだだけでは済まなかった」「家が丸ごと破裂した。人も、動物も、何もかもがなくなった」(ベシア知事)
同州ウォレン郡の検視官は13日、犠牲者のうち少なくとも15人が同郡で死亡したと語った。最年少だった乳児2人のほか、4歳の幼児も死亡。最年長は77歳だった。