不倫関係の口封じで依頼殺人の疑い テキサス州の実業家ら4人を逮捕
(CNN) 昨年3月に元恋人の女性とその交際相手の殺害を依頼したとされる米テキサス州の実業家と、依頼を受けて実行したとされる男3人が逮捕され、司法省に起訴された。
事件ではテネシー州ナッシュビルのホリー・ウィリアムズさん(33)と、交際相手のウィリアム・ランウェイさん(36)が殺害された。
起訴状によると、エリック・チャールズ・マウンド被告は昨年2月、元恋人のウィリアムズさんにメールを送り、ナッシュビルでの密会を計画した。
その後、ランウェイさんから既婚者であるマウンド被告に対し、金を出さなければウィリアムズさんとの不倫関係をばらすという脅迫メッセージが送り付けられた。
これに対してマウンド被告は、元イスラエル軍兵士や元米海兵隊員を名乗る3人組に、ランウェイさんとウィリアムズさんの拉致、殺害を依頼したとされる。
起訴状によれば、マウンド被告は昨年3月、3人組の1人に1万5000ドル(約170万円)を送金し、残る2人がランウェイさんとウィリアムズさんを襲った。
2人はランウェイさんを射殺し、ウィリアムズさんを拉致。レンタカーで遺体を工事現場に運び、その場でウィリアムズさんを射殺した。
マウンド被告は犯行後にも約75万ドルを送金していた。
米連邦捜査局(FBI)とナッシュビル警察が10日、被告4人を米国内の別々の場所で逮捕した。それぞれ現地の裁判所に出廷した後、テネシー州の連邦地裁に引き渡される予定。有罪となれば、最大で終身刑が科される。