米国のコロナ新規症例数、過去最多を更新 子どもの入院も増加
(CNN) 米国で確認された新型コロナウイルスの新規症例数が28日、7日間の平均で1日当たり25万4496例に達し、過去最多を更新したことが、米ジョンズ・ホプキンス大学の統計で明らかになった。これまでの最多は今年1月11日の約25万1989例だった。
新型コロナの感染は、米国をはじめ、世界各地で先月から急拡大している。
28日の症例数はまだ集計中で、さらに増える可能性もある。
感染力の強いオミクロン変異株の影響で、年明けにかけて事態は一層厳しくなると専門家は予想する。
ブラウン大学公衆衛生校のアシシ・ジャー学部長は「1月は本当に厳しい月になるだろう。大勢の人が感染する事態に備えておく必要がある」と指摘した。
新型コロナで入院する子どもの数も全米で増加し、9月に記録した過去最多に近づいている。
米保健福祉省(DHHS)と疾病対策センター(CDC)の統計によると、26日までの1週間は、入院している子どもの数が1日当たりの平均で約305人になった。
これは前の週の平均に比べて48%以上の増加。ピークだった8月下旬~9月初旬の342人に迫っている。
症例数や平均陽性率が増え続けているニューヨーク市では、子どもの入院数が3週間で5倍に増えた。
テキサス州ヒューストンにある小児医療の専門家は、「大人の場合、感染しても入院する人は比較的少ないのに対し、子どもは入院が増えている」と懸念を示した。