ごみ捨て場から新生児救出、18歳の母親を逮捕 米南西部
(CNN) 米南西部ニューメキシコ州の町で先週、ごみ捨て場に放置されていた生まれたばかりの赤ちゃんが救出された。18歳の母親が殺人未遂または重度虐待の容疑で逮捕された。
現地の警察責任者が10日に発表したところによると、警察に通報が入ったのは7日夜。廃品を集めていた男性2人、女性1人のグループが泣き声に気づき、黒いごみ袋に入れられた男の赤ちゃんを見つけたという。
冷え切った赤ちゃんを女性が抱いて暖め、男性の1人が警察に電話をかけた。同責任者は、グループの迅速な対応が赤ちゃんの命を救ったと述べた。
赤ちゃんは近くの病院へ運ばれた後、テキサス州の医療機関に空路搬送された。容体は安定しているという。
警察が近くの店舗に設置された防犯カメラの映像を調べたところ、同日午後2時ごろに車で現れた女性が、黒いごみ袋を投げ捨てる姿が確認された。赤ちゃんはこの後、6時間ほど放置されていたとみられる。
母親は8日に逮捕された。調べに対し、妊娠にはずっと気付かず、6日に腹痛と便秘で受診したと話した。7日に腹痛に襲われ、「予想外の分べん」に至ったという。
混乱状態で相談相手もいないまま、赤ちゃんをごみ袋に入れて車で走り回った末、ごみ捨て場に置き去りにしたという。母親の両親も、娘の妊娠を知らなかったと話している。
警察は赤ちゃんの父親からも事情を聴く予定。母親の出廷は12日に予定されている。