米、北朝鮮とロシアの8個人・団体に制裁 ミサイル開発に関与
ワシントン(CNN) 米政府は12日、北朝鮮の弾道ミサイル開発を支援したとして、北朝鮮とロシアの8個人・団体に対する制裁を発表した。北朝鮮はここ1週間で新たに2回のミサイル実験を実施している。
ネルソン財務次官(テロ・金融情報担当)は声明で、「今回の措置は(北朝鮮の)大量破壊兵器と弾道ミサイル開発に対抗する取り組みの一環となる」と説明。「兵器用物資を違法に調達するため、北朝鮮が引き続き海外の代理人を使っている」現状に対応するものだと述べた。
北朝鮮の直近のミサイル発射については、「国際社会による外交や非核化の呼び掛けにもかかわらず、北朝鮮が禁止された計画を引き続き進めていることを示すさらなる証拠だ」と指摘した。
ブリンケン国務長官も同日の声明で、財務省が制裁対象にした個人と団体に加え、国務省は大量破壊兵器や運搬手段の拡散に関与した北朝鮮人1人とロシア人1人、ロシアの1団体に制裁を科すと明らかにした。
北朝鮮が現地時間11日に実施したミサイル実験をめぐっては、依然として分析が進められている。米当局者3人はCNNに対し、一部に驚くべき能力が見られたと述べたものの、他の当局者2人は開発進展に驚いていないと説明した。
韓国軍合同参謀本部は、11日の実験は先週の実験に比べ高度であり、音速の10倍以上のスピードに達したとの見方を示している。