授業中に倒れた13歳生徒が死亡、フェンタニル摂取か 米
(CNN) 米コネティカット州ハートフォードの学校で、合成麻薬フェンタニルを摂取したと思われる13歳の男子生徒が意識不明の状態で発見され、搬送先の病院で死亡した。警察が明らかにした。
警察の発表によると、男子生徒は15日午後5時35分ごろ死亡した。13日に病院に運ばれた別の男子生徒2人は退院した。
ハートフォードのルーク・ブローニン市長が13日に明らかにしたところによると、体育の授業中に倒れた13歳の男子生徒はフェンタニルを摂取していた。
ブローニン市長は、未成年がこれほど大量の致死薬を入手した経緯について調べなければならないと述べ、「警察が引き続き捜査を行い、結果的にこの子どもを死亡させた大人に責任を取らせる」と強調した。
死亡した生徒が通っていた学校では13日の事態を受けて屋内待機命令が出され、捜査員や麻薬探知犬が出動して薬物の捜索を実施。捜索終了後、生徒たちは帰宅を許された。
市長によると、薬物は1人の生徒が学校に持ち込んだものと思われる。捜索の結果、フェンタニルと思われる薬物の入った袋が校内各所で複数発見された。
生徒と教職員が履いていた靴は、薬物が付着していた場合に備えて消毒が行われ、校内にいた全員が学校を出る前に、フェンタニルを分解して中和する漂白剤とオキシクリーンの溶液の中を歩かされた。
フェンタニルは皮膚から吸収されたり誤って吸い込んだりすると、わずか4分の1ミリグラムでも死に至ることがある。
同校に通う生徒は約600人。14日は休校となり、校内の徹底清掃が行われた。