米富豪による少女性的虐待、氏名非開示8人の公表争わず 有罪のマクスウェル被告

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ギレーヌ・マクスウェル被告/Laura Cavanaugh/Getty Images/FILE

ギレーヌ・マクスウェル被告/Laura Cavanaugh/Getty Images/FILE

(CNN) 米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告による少女性的虐待事件への関与で有罪評決を受けたギレーヌ・マクスウェル被告(60)が、法廷文書に記載のある8人の氏名非開示を求めた件について、今後は開示を争わず、裁判所に判断を委ねる意向を示していたことがわかった。1月12日付の書簡から明らかとなった。

これらの文書は被害を訴えるバージニア・ロバーツ・ジュフリーさんがマクスウェル被告に対して起こした名誉毀損(きそん)訴訟で提出されたもの。ジュフリーさんは未成年の時にエプスタイン元被告から性的虐待を受け、マクスウェル被告がその支援をしていたと主張していた。

マクスウェル被告は先月、ニューヨークの連邦地裁で未成年者の性的人身売買を含む5つの罪状で有罪評決を受け、最大で65年の服役を命じられる可能性がある。罪状はエプスタイン元被告が行った1994~2004年の性的虐待に関係するもの。

ジュフリーさんの弁護士は12日に非開示の人物の氏名公表を求める書面を提出していた。

マクスウェル被告の弁護士は、訴訟当事者ではない非開示の人物が提出した開示への反対を精査した結果、マクスウェル被告自身は今後この件に対応することを希望しないと表明。「提示されている非開示の人物それぞれが自身のプライバシー権を主張できる弁護士を雇っている」として、裁判所に検討を任せると書簡に記述した。

ジュフリーさんの弁護士は「エプスタイン元被告やマクスウェル被告との関係から生じうる恥ずかしさやマイナス面を嫌う一般的感情は情報非開示の継続を認めるのに十分ではない。未成年者の性的人身売買という重大な訴えを含む本件のような公益の大きさを踏まえれば特にそうだ」と指摘した。

さらに、「マクスウェル被告の事実審理は既に終わり、非開示とされた両被告の性的人身売買の運営に関する情報の大部分について保護を続ける理由はほとんどない」とも述べた。匿名性を巡る同様の議論を裁判所は却下しているとして、同じ基準が本件の8人にも適用されるべきだとも述べた。8人のうち少なくとも2人は氏名の公表に反対していないという。

マクスウェル被告は犯罪となる性行為をさせる目的での未成年者の輸送や3件の共謀でも有罪となった。同被告の弁護士は控訴を計画している。

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