ブリンケン米国務長官、ロシアに「厳しく団結した」対応を警告 外相会談後
(CNN) ブリンケン米国務長官は21日、緊張が続くウクライナ情勢をめぐってロシアのラブロフ外相と会談した。会談後、ロシアの侵攻があれば「厳しく団結した」対応を取ると警告した。
バイデン米大統領は19日の記者会見で、「小規模な侵攻」にとどまった場合、北大西洋条約機構(NATO)は侵略の場合と同等の対応を取らない可能性があると述べ、情報発信の混乱を招いていた。バイデン氏は20日、いかなる形であれロシア軍がウクライナ国境を越えれば侵略になると発言を明確化した。
ブリンケン氏は今回、スイスのジュネーブでラブロフ氏と1時間半にわたり会談。数万人規模のロシア軍が集結するウクライナ国境の状況をめぐり、ロシアに緊張緩和を求めた。
ブリンケン氏は会談後の記者会見で、「きょう大きな突破口が開けるとは期待していなかったが、双方の懸念や立場を理解するという点で、道筋がより明確になったと思う」「来週の展開を注視しよう」と述べた。
一連の外交協議を終えた米ロ両国は協議継続で合意したものの、それ以外の合意点はほとんどなかった。
ブリンケン氏によると、米国は来週、ロシアが公表した懸念事項について文書で回答する方針。米国側の懸念や考えについて詳しく記した文書もロシアと共有するという。
ホワイトハウスのサキ報道官はこの文書について、「我々や同盟国、パートナー国がロシアの行動に対して抱く深刻な懸念や、実際にどうやって双方の安全感を強化できるかという案」を盛り込む予定だと明らかにした。