南シナ海に墜落のF35C、写真が浮上 米海軍「本物」
韓国ソウル(CNN) 今週南シナ海に墜落した米海軍のF35C戦闘機の写真がSNSで出回っている。海軍は28日、写真は本物だと確認した。
F35Cは単発エンジンのステルス戦闘機で、米海軍の最新鋭機でもある。海軍によると、25日の通常の活動中、米空母「カールビンソン」への着艦に失敗した。
空母の飛行甲板に衝突したF35Cは海上に落下し、パイロットは緊急脱出。このパイロットと空母上にいた要員6人が負傷した。
海軍第7艦隊の報道官は事故調査が続いていると説明しつつ、墜落後にSNSで浮上した写真は本物だと確認。「本日メディアで取り上げられた動画と写真は墜落時にカールビンソンの艦上で撮影されたものだと同艦は分析している」と述べた。
写真には海面に浮かぶF35Cが写っている。操縦席の窓は開いており、射出座席はなくなっている。
動画ではF35が空母への着艦態勢に入った様子が確認できるものの、映像は同機が飛行甲板に衝突する前に途切れている。
海軍は今週、カールビンソンの被害は表層的なものにとどまっており、同艦と空母航空団は活動を再開したと明らかにした。
第7艦隊の別の報道官によると、南シナ海では海底から機体を回収する試みがすでに始まっている。アナリストらは、機体の引き上げは複雑な作業になる可能性が高く、南シナ海のほぼ全域に領有権を主張する中国はその様子を注視するだろうとの見方を示す。