冷戦期の「キャンディーボマー」、G・ハルボーセンさん死去 101歳 ベルリン上空からお菓子配る
(CNN) 冷戦期に米空軍が行った独ベルリンへの空輸任務で、現地の子どもたちのために空からお菓子を落としたことで知られるゲイル・ハルボーセンさんがユタ州で死去した。101歳だった。
本人の名を冠した教育基金がフェイスブックで明らかにした。体調を崩してから間もなく、家族に囲まれる中で息を引き取ったという。
ハルボーセンさんが「キャンディーボマー」のニックネームで広く知られるようになったのは、第2次世界大戦後に15カ月行われたベルリン空輸がきっかけだった。当時のソビエト連邦政府が西ベルリンを封鎖する中、西側の同盟国は日々ドイツ上空に航空機を飛ばし、生活必需品を送り続けた。
ベルリン空輸歴史基金の解説によれば、ドイツの子どもたちに会ってお菓子を届けることを約束したハルボーセンさんは、小さな即席のパラシュートを付けたチョコレートを自身の機体から投下したという。
ハルボーセンさんは2009年のCNNとのインタビューで「ベルリンでは200万人の人々が食料品を必要としていた。ほとんどは女性や子どもたちだ。元の敵国ではあったが、支援するのはとてもいいことだと思った。彼らは感謝していた」と振り返った。