NY地下鉄で刺傷事件が続発、2日間で5人負傷 市の安全対策発表直後
(CNN) 米ニューヨーク市の地下鉄駅構内で18日~19日にかけて刺傷事件が相次ぎ、男女5人が負傷した。市と州が公衆安全プロジェクトの一環として、犯罪対策やホームレス問題への対応に力を入れると表明した直後だった。
ニューヨーク市警の広報が20日にCNNに語ったところによると、いずれの事件でも逮捕者は出ていない。被害者は5人とも容体は安定しているという。
警察によると、最初の事件は18日夕、クイーンズ地区の地下鉄駅で発生。男性が別の男に刃物で刺され、男は徒歩で現場から逃走した。被害者の男性は腕を負傷して病院に運ばれたが、命に別条はなさそうだという。警察は、この事件に関連して容疑者1人を拘束していることを明らかにした。
続いて19日午前、クイーンズ地区の別の駅で、46歳の男性が近寄って来た3人の男に金を要求されて争いになり、男性は太ももを刺されて病院に運ばれた。男性の容体は安定している。
19日午後2時50分ごろには、ブルックリン地区の地下鉄駅構内で、ホームにいた20歳の女性が見知らぬ男に背中を殴られて口論になり、男が女性の腹部を3回刃物で刺した。現場には救急隊が駆けつけて女性を病院に搬送。容体は安定しているという。
続いて同日午後8時10分ごろ、2人組の男が男性から持ち物を盗もうとしてもみ合いになり、被害者の男性が脚を刺されてその場で救急隊に手当てを受けた。