竜巻で子ども2人含む7人死亡、住宅多数が損壊 米アイオワ州
(CNN) 米アイオワ州デモイン近郊で5日に竜巻が発生し、当局者によると子ども2人を含む7人が死亡した。
同州マディソン郡非常事態管理当局は6日の記者会見で、同郡に住む2歳~72歳の6人が死亡したことを明らかにした。同郡は先に、5歳未満の犠牲者が2人いると述べていた。
同州ルーカス郡のシャリトン近郊でも1人が死亡、数人が負傷した。
米国立気象局(NWS)のデモイン支部によると、竜巻の強さは当初の推定で上から3番目に強い「EF3」、風速は60メートル以上だった。
マディソン郡では約22キロの範囲内で住宅およそ52棟が損壊した。風速は一時約69メートルに達した。
同郡では6人が竜巻で負傷して手当てを受けている。当局は先に、大人1人が生命の危険があるけがを負い、別の3人は重傷を負って入院したと述べていた。
今回の竜巻では各地で住宅や建物、電線、樹木に被害が出ているほか、ポーク郡でも2人が負傷している。
ポーク郡はフェイスブックへの投稿で、「電線の寸断、水たまり、道路をふさぐがれきのために、この地域の通行は危険な状態になっている。この地域には近づかないでほしい」と呼びかけた。
アイオワ州のキム・レイノルズ知事はマディソン郡に災害宣言を出し、「ウクライナのために祈ると同時に、昨日アイオワで発生した竜巻の犠牲者のために祈ってください」とツイートした。
6日午前に被災地を視察したレイノルズ知事は同日午後、何百人ものボランティアが近隣の人たちを助けていたと記者団に語った。知事によれば、国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス長官も、必要に応じて連邦政府が支援を提供すると約束した。