ロシアの一部ミサイル、ウクライナ全土がほぼ射程内 米分析

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ロシア軍爆撃機の残骸が見える損壊した建物の中を歩くウクライナ軍兵士/Andrew Marienko/AP

ロシア軍爆撃機の残骸が見える損壊した建物の中を歩くウクライナ軍兵士/Andrew Marienko/AP

(CNN) 米国防総省高官は10日までに、ウクライナへ侵攻したロシア軍によるこれまでのミサイル攻撃のうち約半数はロシア内、別の約半分の多くはウクライナ内から発射されたとの分析結果を明らかにした。

ベラルーシ内から撃ち込まれたのは70発をわずかに超え、黒海の方向から飛来したのは6発前後とした。

ロシア軍が用いている一部の地対空ミサイルはウクライナ全土の大半を射程距離内に置いているとも指摘。航空機による空中発射や移動式のミサイル発射装置も使っているとした。

同高官によるとロシア軍が発射したミサイルは今月8日の時点で約670発。ただ、同省高官は9日に、710発に増えたと報告した。

国防総省のカービー報道官は同日の記者会見で、ロシア軍がウクライナ内外から撃ち込んだミサイルのほぼすべてはウクライナ東部の標的に向けられていたとも説明。首都キエフから南部オデッサへ向けて直線を描いた場合、この線の東側にある標的が狙われていたとした。

ウクライナの西側あるいはポーランドとの国境線に近いいかなる地域でのミサイル攻撃の発生は一切把握していないとも述べた。

国防総省高官はウクライナの制空権にも触れ、ロシア軍は特に北部で掌握しているものの、全土に及んでいないとした。制空権争いは総じて続いたままであるが、日ごとに変わる、非常に流動的な局面にあると語った。

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