ユダヤ教徒の男性を集団で襲撃、16歳を逮捕 米NY市
(CNN) 米ニューヨーク・ブルックリンの路上で1日、ユダヤ教超正統派の男性(21)が見知らぬ集団に襲われて負傷する事件があり、2日に16歳の1人が集団暴行と憎悪犯罪の容疑で逮捕された。
ニューヨーク市警(NYPD)によると、6人グループが突然、男性に殴るけるなどの暴行を加え、地面に押さえつけてから逃げ去ったという。男性は口に軽いけがを負った。
NYPDの憎悪犯罪対策班が捜査にあたっている。
ニューヨーク州のホークル知事は、州警察の憎悪犯罪対策チームに捜査への協力を指示し、「この暴力行為に憤慨している」とツイートした。
NYPDは2日、事件に関する情報の提供者に3500ドル(約43万円)の報奨金を出すと発表した。
米ユダヤ人団体、名誉毀損(きそん)防止同盟(ADL)も、犯人逮捕につながる情報の提供者に最大1万ドルを支払うと表明した。
NYPDの集計によると、ニューヨーク市内で昨年、ユダヤ人が標的となった憎悪犯罪は198件発生し、58人が逮捕された。2020年に発生したのは121件、逮捕されたのは25人だった。