陸軍パラシュート部隊の実演を「脅威」と勘違い 米議事堂、警察の指示で全員避難
上空には問題の航空機がゆっくりと巡回しているのが見えた。不安そうに見守っていた人々は、ナショナルズパークに降下していくパラシュートを指さしていた。
およそ20分後、議会警察は、脅威はなかったと告げた。
「議事堂では念のために避難した。議事堂に対する脅威はない」。議会警察はそうツイートしている。
ナンシー・ペロシ下院議長は今回の事態について連邦航空局(FAA)に矛先を向け、「連邦航空局がナショナルズ・スタジアム上空で予定されていた実演飛行について、議会警察への連絡を怠ったらしい。言語道断であり弁解の余地はない」と言明。昨年1月に起きた議事堂暴動の心の傷がまだ癒えない議員や職員に不必要なパニックを生じさせたとしてFAAを非難した。
一方、航空管制通信傍受サイト「liveatc.net」の記録によると、レーガン空港の管制塔は、ゴールデンナイツの飛行計画を認識していた。
午後6時21分、同空港の管制官はサウスウェスト航空機に対し、スタジアム周辺をゴールデンナイツの航空機が飛行していると告げた。
サウスウエスト機のパイロットは、その航空機が見えると応答している。