米ペンシルベニア州の共和党予備選、トランプ氏推薦の陰謀論者が知事候補に
(CNN) 11月の米中間選挙に向け、ペンシルベニア、ノースカロライナ、アイダホなど5州で17日、民主、共和両党の候補者を決める予備選が行われた。ペンシルベニア州では共和党の知事候補に、トランプ前大統領の推薦を受けたダグ・マストリアーノ州上院議員が選ばれた。
マストリアーノ氏は、2020年大統領選で大規模な不正があったというトランプ氏の主張を支持し、予備選に向けた選挙戦でもこの陰謀論を訴え続けた。知事選本選では、大統領選で同州の集計結果の正当性を主張し続けた民主党の州検事総長と対決する。
ペンシルベニア州は大統領選の結果を左右する激戦州のひとつ。同州では、選挙を統括する州務長官を知事が任命する。マストリアーノ氏が知事選を制すれば、24年大統領選では陰謀論者の同氏がその権限を握ることになる。
同州の共和党上院予備選は、トランプ氏の推薦を受けた心臓外科医のメフメット・オズ氏と、ヘッジファンド元CEO(最高経営責任者)のデビッド・マコーミック氏が接戦を展開。18日早朝の時点で結果は判明していない。
投票用紙の一部に印刷ミスがあって機械で読み取れないこともあり、最終結果の発表は数日後になる見通しだ。
上院予備選にはオズ氏のほかにも、トランプ氏の後継者を名乗る保守派のコメンテーター、キャシー・バーネット氏が立候補し、トップに躍り出るのではと一部で予想されたが、3位にとどまっている。