4500万円相当のフェンタニルを押収 米テキサス州
(CNN) 米税関・国境警備局(CBP)は13日までに、米テキサス州のメキシコとの国境の橋で、33万9300ドル(約4500万円)相当の合成麻薬フェンタニルを押収したと明らかにした。
CBPの発表によれば、1台の車両が8日にメキシコ側から米国へ入国しようとしたが、検査に回された。当局者は検査の結果、9つの小包を発見した。重さは約10キロで、フェンタニルとみられるという。
承認された鎮痛剤であるフェンタニルは、米国とメキシコの国境を主に陸路で運ばれる。米麻薬取締局(DEA)によれば、フェンタニルはモルヒネより最大100倍強力で、ヘロインとして販売されているものの中に含まれていることがある。
フェンタニルはコカインやメタンフェタミン、鎮痛薬として売られている偽の薬剤と混ぜ合わせることもできる。
フェンタニルの使用の広がりや販売は、米国での薬物の過剰摂取による死亡の増加につながっている。米疾病対策センター(CDC)によれば、2021年4月までの1年間でみると、米国での薬物の過剰摂取による死亡のうち約3分の2が、フェンタニルを含む合成麻薬と関係していた。