アフガン脱出の輸送機で遺体発見、乗員の責任問わず 米空軍
(CNN) 米軍がアフガニスタンから撤退した昨年8月、混乱状態の中で首都カブールの空港を離陸したC―17輸送機をめぐり、米空軍はこのほど、同機を運航していた乗員の行動は適切だったとの判断を示した。
同機はカタールに着陸した際、タイヤ格納庫から複数の遺体が見つかっていた。
空軍は13日の声明で、検証の結果、2021年8月16日、ハミド・カルザイ国際空港の混乱の中でパイロットが同機を運航しようとしていた状況を考えると、乗員の行動は適切だったとの結論に至ったと発表した。
声明では乗員の行動について、急激に悪化する前例のない治安状況を前に、できるだけ早く離陸させることを決めた判断は正しかったとしている。
当時空港にはアフガニスタンの市民ら数百人が乱入して輸送機を取り囲んでいた。
アフガニスタンではその前日にイスラム主義勢力タリバンが首都カブールを掌握したことを受け、何千人もの市民らが必死になって国外へ脱出しようとしていた。滑走路には市民が詰めかけ、当時撮影された映像は、離陸する軍の輸送機にしがみ付く市民の姿をとらえていた。