中国で教科書のイラストが物議、「醜い」「親米主義」の批判に教育当局が介入
香港(CNN) 中国で最近、小学校で使われる教科書のイラストが「醜い」「性的」「親米主義」などと批判を浴び、教育当局が対策に乗り出している。
問題になっているのは、中国で10年近く前から使われてきた算数の教科書シリーズ。5月26日にインターネット上で複数のイラストが投稿されたのをきっかけに、議論が巻き起こっている。
そのうち一つは、子どもの描き方が侮辱的で人種差別的という声だ。垂れ下がって間の空いた目や大きな額が醜いと批判されている。
イラストに性的な意味が含まれているとの指摘もある。子どもたちが遊んでいる場面で男の子が女の子の胸を触ったり、スカートを引っ張ったりする姿、縄跳びをする女の子の下着があらわになった姿などが描かれている。
星条旗のようなデザインの服を着た子どもたちのイラストは親米主義、中国国旗にある星のデザインが間違っているイラストは反中国と非難された。
中国版ツイッターの微博(ウェイボー)では、関連する複数のハッシュタグがこれまでに数千万の閲覧回数を記録している。