トランプ氏が連絡試みた証人、ホワイトハウスの補助スタッフと情報筋
(CNN) 昨年1月6日に発生した米連邦議会襲撃事件を調査する特別委員会が話を聞いた人物にトランプ前大統領が連絡を試みていたとされる件で、当該の人物はホワイトハウスの補助スタッフの1人だったことが分かった。事情に詳しい情報筋2人がCNNに明らかにした。
情報筋によれば、この補助スタッフとトランプ氏との間に日常的なやり取りはなかった。今回の連絡について懸念を抱いた同スタッフは、自身の弁護士に知らせたという。
連絡があったとされるのは、当時トランプ大統領の首席補佐官を務めたマーク・メドウズ氏のもとで主任補佐官として勤務していたカシディー・ハチンソン氏が委員会に対して公の証言を行った後。上記の補助スタッフは、ハチンソン氏が宣誓証言した内容の一部を裏付ける立場にいた。
CNNに伝えられたのはトランプ氏が連絡を試みた証人の立場に関することで、本人の氏名ではない。当該の証人についての詳細はこれまで報じられていなかった。
トランプ氏による電話連絡の件は、特別委員会の副委員長を務める共和党のリズ・チェイニー下院議員が12日の公聴会で最初に明らかにしていた。チェイニー氏は連絡を受けた証人について、トランプ氏への返答を控え、自身の弁護士に連絡があったことを伝えたと説明。委員会としてこの件を司法省に通知したと述べた。
そのうえで「証人に影響を及ぼそうとするあらゆる取り組みに対し、我々は極めて真剣に対処する」と強調した。
特別委員会の報道官やトランプ氏の広報担当者は、この件についてのコメントを控えた。
委員会に名を連ねる民主党のピート・アギラール下院議員(カリフォルニア州選出)は12日、CNNの取材に答え、トランプ氏が連絡を試みた人物について、委員らと言葉を交わしたことがあると明らかにした。
委員会の調査に詳しい情報筋の1人は、委員会と当該の人物との間にやり取りがあったとしながらも、それは宣誓証言の一部としてではなかったと指摘した。