「絶望と怒り」の日々 米独立記念日の銃乱射で下半身不随の男児
家族の報道担当者によると、小児集中治療室で1カ月近くケアを受けてから、リハビリ施設に移った。その後も治りにくい体内の傷を抱え、痛みと闘っている。
常に抗生物質の点滴を受け、流動食からやり直そうとすれば胃に痛みが走り、強い鎮痛剤の投与が続いている。
最近になって固形食を始める許可が出たものの、ひと口かふた口食べただけで「満腹感と吐き気」が襲うという。
カテーテルや3本の管、2カ所の点滴ポートが付いた状態で、毎日厳しい理学療法や作業療法に取り組むうちに、本人も体の動きが大きく制限されることを自覚し始めた。
精神的な負担も大きい。新型コロナウイルス感染対策のルールで家族とは週に一度しか面会できないが、家族のいる自宅に帰りたい、3年生になる双子のきょうだいと一緒に早く学校へ戻りたいと訴える。だが家族は、それが何週間も先のことになりそうだと分かっている。
「必ずまた楽しい日が来ると思ってもらうのが、とても難しい」と、家族は言う。「もちろん生きていてくれることに感謝してもしきれないし、こんなに幸運な人ばかりではないことも分かっている。それでも、本人と私たち家族の道はとても長く険しいことを、皆さんに知ってほしい」
資金調達サイト「ゴーファンドミー」では、一家を支援するための募金運動が展開されている。