34年未解決の殺人事件の容疑者特定、なめた封筒からDNA 米
グリム容疑者にはそれまで逮捕歴がなく、本人を特定できるものは何もなかった。しかし家系図作成サイトにアップロードされた遺伝子情報の中に当該のDNAと一致するものを発見。そこから遺伝子系図を構築し、グリム容疑者にたどり着いた。近年、遺伝子系図を用いたこの手法は、いくつかの未解決事件での犯人特定に一役買っている。
グリム容疑者は18年、58歳で死亡していた。事件や事故による死ではないとみられる。
今では答えを手にしたレイズさんだが、祖母のことを思うと悲しい気持ちになる。祖母は娘の事件が解決したのを知る前に死去していた。
レイズさんにはグリム容疑者が生きていたら聞いてみたいことがいくつもある。なぜ懸命に子育てしようとする若い女性を殺したのか? 彼女を愛する家族の存在を知った時、どんなことが頭に浮かんだのか?
もう答えは得られないと理解しつつも、レイズさんは自身の家族が母親を殺害した人物についてようやく知ることができたのをうれしく思っている。