乗客に裸の写真をエアドロップ、操縦士が出発中止の警告 米サウスウエスト航空
(CNN) 米サウスウエスト航空の国際便で、搭乗した乗客の端末に裸の写真が送り付けられる騒ぎがあり、操縦士がこのままでは出発を中止することになると警告した。
騒ぎは米テキサス州ヒューストン発メキシコ・カボサンルーカス行きの便で離陸前に発生。裸の写真の転送には、近くにある端末との間で写真などを共有できる米アップルのサービス「エアドロップ」が利用された。
操縦士は事態を受け、乗客にこう告げた。「ではこうしましょう。地上にいる間にもしこれが続くのであれば、ゲートに戻って全員に降りてもらわなければなりません。治安絡みになって休暇が台無しになります」。この声を収録した動画は、ティックトックで270万回あまりも再生された。
「だから皆さん、エアドロップでも何でも、裸の写真を送るのはやめてカボへ行きましょう」
動画を撮影した女性乗客のテイグラー・マルサリスさんによると、友人と一緒に同機に搭乗したところ、自分や周りにいた乗客たちに、エアドロップのファイル共有通知が届いたという。
マルサリスさんは受信を拒否したが、前にいた女性2人は受信した。「自分自身をみんなにエアドロップしている裸の男だった」とマルサリスさん。憤った女性客たちが客室乗務員に知らせ、操縦士に事情が伝えられた。
サウスウエスト航空は「乗務員が潜在的問題を認識し、快適な旅を支えるために対応した」とコメントしている。
客室乗務員は全員の状況を確認し、約10分後、安全点検を終えて同機は出発した。
マルサリスさんによると、機内でそれ以上のトラブルは起きなかった。