米大使館、自国民にロシアからの即時退避を勧告 二重国籍者は動員対象の恐れ
(CNN) 在ロシア米大使館は27日、ロシアに居住・滞在している自国民に「限られた民間の移動手段が残っているうちに直ちに出国する」よう勧告した。同国への渡航も見合わせるよう警告している。
同大使館のウェブサイトに掲載された同日付の警告では、ロシアが「ウクライナ侵攻を支援するために国民を軍隊へと動員する」ことを受けて、二重国籍者が「兵役のために」徴集される可能性があると指摘している。
「ロシアは二重国籍者の米国籍を認めず、米領事館の支援を受けることを否定し、またロシアからの出国を阻止して徴兵する恐れがある」と書かれている。
警告にはまた「ロシア当局はデモに参加した米国民を逮捕した」ともある。
さらに、米国市民に「すべての政治的または社会的抗議行動を避け、これらのイベントで治安要員を撮影しない」よう促し、「平和的集会と表現の自由の権利はロシアでは保障されていない」と指摘した。
「(大使館の)米国民を支援する能力は著しく制限されており、交通手段などが突然さらに制限される可能性がある」として、「ロシアからの出国を希望する場合はできるだけ早く独自に手配する必要がある」としている。