搭乗前に幻覚剤を摂取、機内で暴れた乗客を逮捕 米
(CNN) 一部のキノコに含まれる幻覚成分シロシビンを摂取した後、米ユナイテッド航空機に搭乗し、客室乗務員2人に暴力を振るったとして、乗客の男が逮捕された。
法廷文書によると、男は今月4日、マイアミ発ワシントン行きの便で機内の通路を走り回り、操縦室の前で手をたたいたり、卑わいな言葉を叫んだりした疑い。
着陸後に空港内で連邦捜査局(FBI)の取り調べを受け、搭乗前に違法薬物のシロシビンを摂取していたことを認めた。摂取したのはこれが初めてではなく、自身の反応にはそれほど驚いていないと話す一方、反省の言葉も口にしたという。
男は機内でさらに、ロックされたトイレのドアをこじ開けて破損させた。
同じ列に座っていた父娘は、男は様子がおかしく、娘が腕をつかまれたと話した。
床に横たわった男に乗務員が席へ戻るよう告げると、飛び起きてこの乗務員に襲い掛かった。取り押さえようとしたもう1人の乗務員も腕をひねられた。
乗客や乗務員の協力で、搭乗していた捜査当局者が最終的に取り押さえ、抵抗する男に手錠をかけた。その後、到着するまでの間は同当局者と乗務員が付き添ったが、男はわけの分からない言葉をわめき続けたという。
男は5日に保釈された。今週中に予備審問が予定されている。