プーチン氏に警告、核使用なら相応の結果 米国務長官
(CNN) ブリンケン米国務長官は26日、ロシアの対ウクライナ戦争で核兵器が使用された場合の結果について、ロシアのプーチン大統領に直接伝えていると明らかにした。
ブリンケン氏は米ブルームバーグ通信のイベントで、「我々はロシア側、プーチン大統領に直接、そして非常に明確に、その結果について伝えた」と語った。誰が、どのようにプーチン氏に伝えたかは明らかにしなかった。
バイデン米政権幹部は核兵器の使用について、ロシア政府がトップレベルでのやり取りで警告を受けていると述べていた。ブリンケン氏の発言は、警告がプーチン氏に伝えられたことを初めて明確に認めたものだ。
ブリンケン氏によれば、米国はロシアの核兵器による威嚇を「非常に注意深く」追跡しているが、「米国側の核態勢を変更する理由は見当たらない」と繰り返した。ウクライナが「汚い爆弾」の使用を検討しているというロシアの最新の主張については、「またもでっち上げであり、核保有国による無責任の極みだ」と批判した。
ブリンケン氏は「この疑惑が我々に懸念を抱かせる理由は、ロシアには自分たちのことを棚にあげてきた実績があるからだ。つまり、自分たちがやったこと、あるいはやろうと考えていることを、他者がやっているとして非難する」と指摘した。
ブリンケン氏によれば、米国は、誤った疑惑を口実にして何らかの戦争拡大を行おうとしていることについても、ロシア側と直接話をしたという。