プーチン大統領、軍装備製造と意思決定の「迅速化」を調整会議に要請
(CNN) ロシアのプーチン大統領は25日、ウクライナで展開している「特別軍事作戦」が直面する新たな安全保障上の課題は「深刻で重要だ」と述べ、意思決定と軍装備の製造を「迅速化」するよう政府に求めた。
新たに設置された調整会議の初会合でプーチン氏は「特別軍事作戦の支援と、我々が直面した経済面での制限との戦いに関連する問題の解決を迅速化する必要がある」と述べた。
プーチン氏は今月20日、ウクライナでの軍事作戦のニーズに対応するため、ミシュスチン首相を議長とする調整会議を設置した。
プーチン氏は、ロシアの作戦が「標準的な官僚的手続き」の枠内で行われるなら、「何の成果もない」と警告。また、ロシア兵士の装備は「効率的で近代的」である必要があるとも強調した。
さらに、ウクライナでの作戦は以前確立された基準だけでは時代遅れになりかねないとして、「実際の状況とニーズ」に焦点を当てる必要があると指摘した。
ミシュスチン氏は会議で、動員される兵士のための衣服や保護具の生産を増やすことが必要だと述べた。
プーチン氏は、ウクライナでの軍事作戦で高まるニーズに対応するために達成すべき「目標」を「最短時間で」立案するよう会議のメンバーに促し、25日の会議中にそうした目標が提出されることを期待していたが、今のところ提出されていない、と付け加えた。