オースティン米国防長官、ロシアのエスカレーションに「懸念」
(CNN) オースティン米国防長官は28日までに、国防総省で記者会見を行い、米国はウクライナでのエスカレーション(紛争の激化)について「確かに懸念している」と述べた。
一方で、オースティン氏は「意思疎通のルートが開いていて、我々にとって重要な事項を伝達できる限り、エスカレーションを管理する機会はあると思う」との認識を示した。
ロシアがウクライナで核兵器を使用すれば、国際社会から「重大な対応を招くだろう」とも述べた。
米国は引き続き、この種の兵器の使用はおろか、使用への言及でさえ「危険で無責任」だと伝えていくとし、もしロシアが使用すれば「国際社会の状況を変える可能性がある」と言い添えた。
国防総省の高官は「ロシアはウクライナで数千発に上る攻撃用ミサイルを無差別に使用している」と指摘。ロシアによるウクライナでのミサイル使用を踏まえ、こうした兵器が21世紀の紛争の共通の特徴になることを予想すべきだとした。
別の国防当局者は、北大西洋条約機構(NATO)へのロシアの攻撃はこれまで「完全に抑止されている」と語った。ロシアとその国営メディアが発言の過激さを増す中で、米政府がこの種の高い自信を発言の中で示すのはまれ。