トランプ氏、14日に大統領選出馬表明か 側近らが議論と情報筋
ワシントン(CNN) 米国のトランプ前大統領の最側近らは、11月の第3週を同氏による2024年大統領選への出馬表明の理想的なタイミングとする見方で議論を進めている。来週の中間選挙で共和党が好成績を収めた場合を想定しているという。事情に詳しい複数の情報筋がCNNに明らかにした。
情報筋2人は、トランプ氏のチームが11月14日を出馬表明の可能性のある具体的な日付として話し合っていると述べた。その日はかねて予定されていたバイデン大統領によるアジア外遊の日程のちょうど中間に当たる。
情報筋らによると、たとえ共和党が予想を上回る結果を中間選挙で出したとしても、トランプ氏が14日より前に出馬表明をする公算は小さい。12日に自宅のマール・ア・ラーゴで開かれる娘のティファニーさんの結婚式に水を差すのを避けるのに加え、出馬のニュースが選挙結果の報道と重なることも望まないからだという。
ただ情報筋は、現時点で日付が確定したわけではなく、トランプ氏が出馬表明を延期する可能性もあると釘を刺した。上院の支配権の行方が投票日を過ぎても依然として不明確のままの場合や、共和党の下院での獲得議席が思うように伸びなかった場合は延期もあり得るとしている。
出馬表明をどこで行うかについて、まだ同氏のチームは決定を下していないと、事情に詳しい人物が述べた。現段階でアイデアとして挙がっているのは、自宅に近く大統領職を退いてから政治活動の拠点としているフロリダ州パームビーチのほか、オハイオ州やペンシルベニア州といった「ラストベルト(さびついた工業地帯)」の激戦州だという。
トランプ氏の広報担当者はCNNへの声明で「際限なく続く臆測と噂(うわさ)」へのコメントを控えた。
トランプ氏本人はかねて、中間選挙後から感謝祭前の時期を次の政治活動について発表する機会として目星(めぼし)をつけていた。
3日のアイオワ州の集会で、トランプ氏は聴衆に対し「準備をしておくように」と発言。大統領選の選挙遊説に復帰する考えを示唆した。その上で、再出馬の可能性は極めて高いと重ねて強調した。
トランプ氏が14日に大統領選の出馬表明を行う可能性については、ニュースサイトのアクシオスが最初に報じた。