次期民主党下院トップ、ハキーム・ジェフリーズ氏選出の見通し 52歳
(CNN) 米民主党下院トップ、ナンシー・ペロシ氏の退任を受け、後任のトップにはニューヨーク州選出のハキーム・ジェフリーズ氏が選ばれる見込みが強まっている。実現すれば、下院の党トップに初めて黒人が就任することになる。
ペロシ氏は17日の退任発表の際、今月30日に行われる次期トップを決める投票で誰に票を入れるのか明らかにしなかった。
だが、同じく党幹部のステニー・ホイヤー院内総務、ジム・クライバーン院内幹事が退任すると発表した際、2人はジェフリーズ氏を支持すると明言した。クライバーン氏は他にキャサリン・クラーク、ピーター・アギラー両氏の指導部入りも期待すると述べた。
ジェフリーズ氏は52歳。現在の下院民主党トップ3より30歳以上若く、民主党指導部の世代交代を象徴する形となる。2019年からは民主党議員連盟の議長を務めている。
ジェフリーズ氏は17日、いつ立候補を正式表明するのかとの質問に「今はペロシ議長の歴史的偉業と、彼女と共に働けた機会をかみしめる時だ」と答えた。
同氏に対する支持は民主党幹部の間で広まっている様子だ。黒人議員連盟議長のジョイス・ベイティー氏(オハイオ州選出)は連盟としてジェフリーズ氏を支持するとの見通しを示した。
ニューヨーク・ブルックリン育ちのジェフリーズ氏はニューヨーク州立大学ビンガムトン校とジョージタウン大学、ニューヨーク大学のロースクールを卒業。06年にニューヨーク州議会議員に当選し、10年前からはニューヨーク州第8選挙区の連邦下院議員を務めている。
トランプ政権時代には超党派の刑事司法改革法案の通過や、トランプ氏弾劾(だんがい)に賛成する議論で重要な役割を担った。バイデン政権下では民主党の発信のとりまとめを引き続き担っている。