米司法省、議事堂襲撃の捜査でペンス氏からの証言求める
(CNN) 米司法省の検察官らがペンス前副大統領の代理人らに接触し、トランプ前大統領と同調者らに対する犯罪捜査での証言を求めていることが24日までに分かった。事情に詳しい人々が明らかにした。トランプ氏らを巡っては、2020年大統領選後の権力の移行を妨げようとした疑いがもたれている。
ペンス氏のチームが示唆したところによれば、同氏には司法省との合意の可能性について議論する用意がある。合意に至った場合、何らかの形での証言を行うとみられる。事情に詳しい1人が明らかにした。
ペンス氏への接触は米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じた。
証言の要請は、司法省がトランプ氏に絡む捜査2件を担当する特別検察官を任命する前に行われた。これらの捜査には昨年1月6日に発生した連邦議会議事堂襲撃事件と、トランプ氏のフロリダ州の自宅「マール・ア・ラーゴ」での機密文書の不適切な取り扱いに関するものが含まれる。
当該の特別検察官、ジャック・スミス氏の任命が、司法省とペンス氏のチームとの議論にどう影響するかは不明。
司法省並びにペンス氏の代理人の1人はCNNへのコメントを控えた。
ペンス氏が最近出版した回想録の中には、20年大統領選の結果を覆そうとした際のトランプ氏とのやり取りの一部が描かれている。出版により、司法省が犯罪捜査の一環としてこれらのやり取りの情報を探る公算が大きいとみられている。
ペンス氏はこれまで、議事堂襲撃を調査する下院特別委員会の聞き取りは拒否しているが、自身の最側近らが同委員会や司法省の捜査で証言するのは認めている。