2つの火山が同時噴火、38年ぶり 観測所の施設に影響 米ハワイ
USGSによると、28日にマウナロア火山で観測された溶岩噴火は高さ約60メートルに達した。
ハワイ緊急事態管理局によれば、マウナロア火山に28日生じた3カ所の亀裂のうち、1カ所からは29日午前現在も溶岩の噴出が続いている。さらにこの夜にかけ、4番目の亀裂が生じて少量の溶岩が噴出し、マウナロア観測所への電力供給が断たれ、観測所につながる道路が寸断された。
現時点で集落に危険が迫る状況にはなっていないものの、ハワイ州兵が待機状態に入り、州緊急事態管理局は緊急対策センターを設置した。
ハワイの保健当局は火山性ガスの恐れについて警告した/Paradise Helicopter
マウナロア火山の南東に位置するキラウエア火山は、2021年9月から噴火が続いているが、溶岩は火口内にとどまっている。