米、ウクライナに防空システム「パトリオット」提供を検討 国防省高官
(CNN) 米国は、ロシア軍の攻撃に対するウクライナ軍の防空能力を支援するため、地対空ミサイルシステム「パトリオット」の提供を検討している。米国防総省の高官が29日、記者団に明らかにした。
国防総省の高官は、米国がウクライナにパトリオットを送ることを検討しているかとの質問に対し、「あらゆる対抗策を検討している」とした上で「パトリオットは現在検討されている防空能力のひとつだ」と述べた。
パトリオット(Patriot)は「Phased Array Tracking Radar to Intercept of Target」の略で、短距離弾道ミサイル、高性能航空機、巡航ミサイルを迎撃するための防空ミサイルシステムだ。
ウクライナの防空は米国の「最優先事項」だと同高官は付け加えた。
さらに「ウクライナがロシアの攻撃に耐えられるよう、あらゆる可能な支援策を検討している。したがって、すべての選択肢が検討されている。米国ができること、同盟国やパートナー国ができることを精査し、有用な策の組み合わせを検討している」と述べた。