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ウクライナへの「パトリオット」ミサイル提供、今週にも最終判断 米

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米陸軍が行うパトリオットミサイルの発射試験。短距離弾道弾や巡航ミサイル、航空機の迎撃能力を持つ/Jason Cutshaw/US Army

米陸軍が行うパトリオットミサイルの発射試験。短距離弾道弾や巡航ミサイル、航空機の迎撃能力を持つ/Jason Cutshaw/US Army

(CNN) 米国はウクライナへの地対空ミサイルシステム「パトリオット」の提供を早ければ今週中にも最終判断する。米当局者2人と政権高官1人が明らかにした。

国防総省のこの計画は、バイデン大統領が最終判断する前にオースティン国防長官の承認が必要。3人の当局者らは承認が見込まれているとCNNに述べた。

ウクライナは主要インフラを破壊してきたロシアの集中的なミサイルやドローン攻撃を受ける中、弾道ミサイルや巡航ミサイルの迎撃に極めて有効なパトリオットの提供を米国に求めてきた。提供されれば、ウクライナに送られたものの中で最も有効な長距離防空システムとなり、東欧の北大西洋条約機構(NATO)加盟国の領空の安全確保に役立つと当局者らは話している。

何基のミサイル発射装置が送られるかは不明。パトリオットは通常、標的を感知・追跡するレーダーのセット、コンピューター、発電設備、射撃管制装置、最大8基の発射装置のセットで構成される。各発射装置には発射準備が完了したミサイル4発が納まる。

高官によると、計画が承認されればパトリオットは数日中に発送され、ドイツ・グラーフェンベーアの米軍基地でウクライナ軍に扱い方を訓練するという。

ウクライナは何カ月もの間パトリオットの提供を求めてきたが、送り届ける難しさや操作上の課題は大きい。それでもロシアの絶え間ない激しいミサイル攻撃を受けるという「ウクライナで起こっている現実」を踏まえて政権が決断したと高官は語った。

パトリオットの適切な操作には数十人を要し、操作の訓練には通常数カ月かかる。

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