ワシントン(CNN Business) 米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が、保有資産の大半を気候変動対策の運動などに寄付すると初めて表明した。CNNの独占インタビューで語った。
ベゾス氏は12日、米首都ワシントンの自宅でパートナーの元ジャーナリスト、ローレン・サンチェス氏とともにインタビューに臨んだ。
この中で、自身が生きている間に資産の大半を寄付することを考えているかとの質問に「そうだ」と答えた。ただし、具体的な割合や寄付先の詳細には言及しなかった。
同氏は現在、米ブルームバーグ通信の長者番付で世界4位に位置しているが、米国の富豪らが資産の半分以上を慈善活動に寄付すると宣言する「ギビング・プレッジ」に参加していないことで批判を受けてきた。
ジェフ・ベゾス氏(右)とパートナーのローレン・サンチェス氏/CNN
インタビューでは、アマゾンの創業には大変な努力と優秀で勤勉なチームメートが必要だったと振り返り、慈善活動もそれと非常に似ているとの認識を示したうえで、「慎重に考えること、チームに優秀な人材を確保することが必要だ」と強調した。
ベゾス氏がサンチェス氏と並んでインタビューを受けるのは、2人が交際を始めた2019年以降で初めて。約20分間にわたって幅広い話題を取り上げた。
今後予想される景気後退の長期化に備え、消費者への助言としては大きな買い物を控え、リスクを抑えて手元資金を残しておくことを勧めた。
昨年7月に自ら参加した宇宙旅行が、気候変動問題に取り組むヒントになったとも語った。次はサンチェス氏が来年、女性チームとともに宇宙へ飛び出す計画だという。