バイデン氏、今月ポーランド訪問へ ウクライナ侵攻から1年を前に
(CNN) 米国のバイデン大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻から1年の節目となる今月、ウクライナの隣国ポーランドを訪問する。戦争は情勢の定まらない新たな段階に突入しており、和平に至る明確な道筋は見えていない。
バイデン氏のポーランド訪問は今月20~22日の日程で予定されている。ホワイトハウスによれば同国のドゥダ大統領をはじめとする指導者らと会談するほか、侵攻開始から1年となる24日に向けた発言も行う見通し。
バイデン氏の側近らはこの数週間、侵攻開始から1年となる日をどのように迎えるかについて、大規模な演説の可能性も含めて計画を練ってきた。念頭に置くのはウクライナ国民の強靱(きょうじん)さを前面に出しつつ、先行きの不透明な今後数カ月に向けて団結の重要性を強調することだ。
ホワイトハウスの高位当局者はバイデン氏について、今回の外遊でウクライナを支える姿勢を改めて表明したい意向だと述べた。今後の追加支援に関する明確な発表もそこに含まれるという。
ドゥダ大統領はホワイトハウスの発表を受け、同盟国同士の関係が「かつてないほど強くなっている」との認識を示した。
バイデン氏は昨年4月にもポーランドを訪れ、ウクライナ国境に駐留する米軍とポーランド軍を視察。ウクライナを脱出した難民らに面会し、ワルシャワで演説を行った。
演説ではロシアのプーチン大統領について「権力の座にとどまることはできない」と発言。ロシアにおける体制の変革を求めていることを初めて示唆してもいた。