米、ウクライナに追加軍事支援 架橋用の装甲車を初提供
(CNN) 米政府は3日、ウクライナに対する最大で4億ドル(約544億円)相当の追加軍事支援を発表した。
米国防総省が備蓄分の兵器や弾薬を取り崩して供与に回す軍事支援は33回目となり、これまでの総額は侵略が始まってから320億ドル以上に達した。
国防総省は声明で、今回の追加支援の内容についてウクライナ軍による精密な火力や砲撃能力、装甲車両の運用に資する弾薬や装備品に重点を置いたと説明。
CNNは3日、新たな軍事支援の詳細に触れ、塹壕(ざんごう)や狭い水路などの障害物がある場所で橋の運搬や設置が可能な装甲車が初めて盛り込まれたと伝えてもいた。
国防総省の声明によると、このほか高機動ロケット砲システム「ハイマース」の砲弾、155ミリと105ミリの榴弾(りゅうだん)砲の砲弾、25ミリ口径弾のそれぞれの追加分や障害物除去に用いる爆破用の弾薬や装備品などが含まれた。
ウクライナ側はここに来て米国製のF16型戦闘機の引き渡しを強く求め始めているが、バイデン大統領や他の西側諸国の指導者はこれまで難色を示している。