米カリフォルニア州、大雨と洪水に警戒 2週間分の食料備蓄など呼びかけ
(CNN) 米カリフォルニア州で今週後半にかけて豪雨が予想され、当局が住民に対し2週間分の食料備蓄などの備えを呼びかけている。同州は今月上旬、異例の大雪に見舞われたばかりだった。
8日にはサンフランシスコ・ベイエリアやサクラメントを含む同州中部から北カリフォルニア全体とネバダ州の一部にかけて、約1750万人を対象とする洪水注意報が出され、9日に予想される暴風雨に警戒を呼びかけた。まだ積雪が残っている地域にも大雨が降る恐れがある。
天気予報センターによると、大雨と雪解けが重なれば洪水が発生する恐れがあり、特にシエラネバダ山脈西部の山麓(さんろく)では河川が氾濫(はんらん)する危険性が大きい。
この予報を受けマリン郡やモンテレー郡は対策に着手。モンテレー郡のビッグサー地域では住民や企業に対して少なくとも2週間分の必需品を蓄えておくよう促し、必要とする住民には土嚢(どのう)を提供している。サンフランシスコ南部に位置するビッグサーは、断崖絶壁の光景やオーシャンビューの美しさで観光客にも人気がある。
マリン郡消防局は洪水の発生に備えて救助隊を待機させると述べ、「先の暴風雨で貯水池が全て満水になっている。貯水池が満水の状態で雨水の大部分が流出し、河川の急激な増水が予想される」とCNNに語った。
カリフォルニア州では断続的な大雪の影響で道路が何日もの間通行止めとなり、気温が急激に低下して数千戸が停電に見舞われた地域もある。
サンバーナディーノ郡では山間部の住民が自宅から出られなくなり、保安官事務所によれば先の週末にかけて数十件の救出活動が行われた。当局は6日夜も住民の安否確認を続行し、一部の道路は8日も通行止めが続いている。
7日にはヘリコプターを使って山間部の住民に食料や水、雪かき用シャベルが届けられた。