ロシア情報機関に「不満を持つ」要員が多数、米FBI長官
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は8日までに、ロシアによるウクライナ侵攻に関連し、情報機関の要員を含め「不満を持つ」ロシア人が多数いるとの見方を示した。
時事問題や米国が直面する試練へのFBIの対応をテーマに、米テキサス州カレッジステーションにあるテキサスA&M大学で開かれた討論会で述べた。
同大学の公式サイトによると、長官はこの中でFBIが引き入れたいとする「不満を抱く」多くのロシアの情報機関要員がいると指摘。
「これら異論を持つロシア人と話を交わしたいと我々が思っていることを知らせたい」ともし、「彼らは歴史の行く末を変えられる役目をおそらく持つことができる」ともした。
レイ長官はまた、米国と同様に中国もウクライナ情勢を凝視し、教訓を得ているだろうと主張。
中国側が焦点を当てている教訓はロシア経済に及ぼす西側の制裁の影響であろうと推測。その上で「潜在的な制裁の発動が自国の経済へ及ぼす影響を緩和させるための措置を講じ始めている」との批判をにじませた分析も示した。
中国のこの動きは台湾に対して将来的にあり得る行動を占う材料としても受け入れられるとも見立てた。「例えば中国が台湾を押さえる強硬措置に出た場合、多数の制裁が打ち出されることは予想し得る」とした。